『 居場所がなかった 見つからなかった
未来には期待出来るのか分からずに・・・
もう日が昇るね そろそろ行かなきゃ
いつまでも同じ所には いられない 』
この曲を聞いて、はッと目覚めました。
ここは私の居場所ではない。
私は居場所を求めて独り暮らしを始めます。
引っ越しの日、突然母が
『送っていくよ』
と言いだしたので、
気が進まなかったのですが、
母の車で新居まで送ってもらいました。
車の中で母と二人きり...
私も何を話して良いかわからず、
気まずい雰囲気が続き、二人とも無言。
30分の道のりが非常に長く感じました。
【お願いだから早く着いて...】
あまりにも息苦しい.
【早くここから逃げ出したい】
やっとの思いで新居に着き、
車を降りようとしたその時、母がひと言
『いってらっしゃい』
私は少し戸惑いましたが
『行ってきます』
と言って車から降りました。
この母の言葉にどんな意味があるのか?
やっと子離れしてくれたのかな?
私という存在を認めてくれて送り出してくれたのかな?
うれしさのあまり、手をふって母の車を見送りました。
母と打ち解けることが出来る...
そんな気がしたのですが、
このときはこの後に起こる出来事を
知るよしもありませんでした。
続く...
最後までお読みいただきありがとうございました。
花 麻衣